2025年6月13日放送 4:15 - 5:00 NHK総合

国際報道
2025 ノーベル賞作家 カズオ・イシグロさんに聞く

出演者
辻浩平 藤重博貴 酒井美帆 
(オープニング)
オープニング

オープニングの挨拶。

(ニュース)
皆さんの声 募集中

番組では皆さんの声を募集。

相互関税の一時停止 “期限延長の可能性”

ベッセント財務長官は11日、米議会下院委員会で18の重要な貿易相手と交渉を進めていると改めて述べた上で期限を延長する。交渉に応じない国は延長しないと述べた。18の貿易相手には日本も含まれるとみられる。一方、トランプ大統領は記者団から関税措置を巡る貿易相手との交渉期限を延長するつもりがあるかと問われたのに対し、その気持ちはあるが必要はない。次にどの貿易相手と取り引きをまとめるのかと問われたのに対し、多くの国と交渉している。15か国くらいだと述べた。トランプ大統領はそれ意外の多くの国々に対して1週間半~2週間の間に合意条件まとめた書簡を送る考えを示し、これが取り引きの内容だと伝える。受け入れることも拒否することもできると述べて各国に判断を迫る考えを示した。

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スコット・ベッセントドナルド・ジョン・トランプワシントン(アメリカ)
「JERA」 米企業からLNG購入で合意 20年にわたり 年間最大550万トン

トランプ政権に24%の相互関税を突きつけられている日本。赤澤経済再生相が交渉のためあすからワシントンを訪れる中、アメリカ・エネルギー省で行われたのはトランプ政権が重要政策に掲げるLNG輸出契約の調印式。参加したのは日本最大の発電事業者「JERA」と米エネルギー企業4社のトップ。合意には「JERA」がアメリカ南部から20年にわたり、あわせて年間最大550万トンのLNGを購入することが盛り込まれている。調印式に参加したエネルギー省のライト長官は急速に成長している。「JERA」にも感謝していると述べた。

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JERAクリス・ライトワシントン(アメリカ)赤澤亮正
米紙 “中国が6か月の期限設定” 対米レアアース輸出 再開許可めぐり

アメリカとの貿易協議を行った中国。焦点となっていた中国のレアアース輸出規制についてトランプ大統領は必要なレアアースは中国によって供給されるとSNSに投稿。中国との関係は良好と協調。こうした中、ウォール・ストリート・ジャーナルは中国レアアースの輸出再開許可に6カ月の期限が設けられていると報じた。この期限は両国が簡単に緊張を高める手段を保持していること示しているとしていて、両国の対応が焦点となっている。

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ウォール・ストリート・ジャーナルドナルド・ジョン・トランプ
辻’s ANGLE:米国人インフルエンサーを活用 中国側の思惑は

アメリカ人の対中感情のデータを見ると77%が好意的でないと答えている。こうした中、中国はアメリカ人インフルエンサーを活用。ブルームバーグによると、中国は7月、アメリカから若手のインフルエンサーを自国に招待するプログラムを実施。10日間の招待旅行で経費はすべて中国側持ち。対象は30万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーで条件は中国の文化を愛し、過去に問題行動を起こしていないこと。アメリカのインフルエンサーが中国を訪れ魅力を伝えるコンテンツはすでに広がりを見せている。IshowSpeedさんは中国各地を訪れ、最新技術に触れた様子を投稿。中国大使館は「活気ある中国を海外の視聴者が理解するためにインフルエンサーが文化の壁を越えて代わりとなる新たなチャンネルを作るトレンドを示している」とコメント。オーストラリア戦略研究所は報告書で「中国共産党は数百万のファンを抱え、党の主張を支持する外国人インフルエンサーを積極的に開拓している」と指摘。

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アイ・ショー・スピードアメリカオーストラリア戦略政策研究所ブルームバーグ中国
SPOT LIGHT INTERNATIONAL
戦後80年 今こそ記憶の“語り直し”を カズオ・イシグロさんに聞く

先月カンヌ映画祭で上映され、喝采を浴びた「遠い山なみの光」。原作者はノーベル文学賞作家のカズオ・イシグロさん。発表から40年あまり時を経て、映画化された。故郷・長崎で原爆を経験し、戦後の長崎とイギリスを生きた女性の物語。自身も長崎で生まれたイシグロさん、今回脚本に助言をするなど映画の制作にも関わった。戦後80年の今年、今の時代にこそ過去の記憶を語り直したいと語るイシグロさんの思いを聞いた。カンヌで取材に応じたイシグロさん。戦後80年のタイミングで原作が映画化されたことに価値があると考えている。「遠い山なみの光」は、長崎で原爆を経験し、その後イギリスに渡った主人公の悦子が閉ざしてきた長崎の記憶を振り返り、これまでの人生の苦悩や希望を語り明かす物語。1954年に生まれたイシグロさん、5歳でイギリスに移住するまで長崎で過ごした。この作品を書いた原点には、原爆投下の際に長崎にいた母の存在がある。これまで、世界的なベストセラーを執筆してきたイシグロさん。物語に通底するテーマは「記憶と忘却」。作品では辛い過去の記憶を抱えながら生きた主人公悦子の姿が描かれている。

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カズオ・イシグロカンヌ(フランス)ノーベル文学賞第78回 カンヌ国際映画祭遠い山なみの光

広瀬すずさんは、当時の悦子の感情を想像しながら演じたと振り返った。戦争の記憶を今の時代に”語り直したい”というイシグロさん。今回、原作にはなかったシーンが加えられた。描かれたのは、戦争がもたらした体や心への傷。イシグロさんは若い世代に伝えるために必要な描写だったという。戦後80年の今、戦争の記憶が薄れる中、時代は危険な局面にあるとイシグロさんは憂慮している。そんな今だからこそ、イシグロさんは時代に応じた伝え方を探していかなければならないと考えている。

スタジオトーク

戦後80年、時代に応じた伝え方についてスタジオトーク。取材した上野記者は、イシグロさんはそれぞれの世代に合わせた戦争の記憶の伝え方をすることが大切だと話していた。原作が発表された当時は、”被爆者が差別を受ける”という事実は、多くの人に共有されていてあえて強調する必要はない情報だったが、時が流れ共通認識がなくなっていく中で事実を明示して伝えていき、想像させやすくするような伝え方で語り直す必要があるとのことだった。また、視聴者からイシグロさんへの質問を読み上げた。

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村上春樹
WOW!The World
各地でストロベリームーン

ドイツの夜空に大きく赤みがかった満月が。6月の満月は”ストロベリームーン”と呼ばれる。これはイチゴの収穫期に由来するとのこと。ストロベリームーンは世界各地で見られた。大きく赤みを帯びた月が見られるのは珍しいとのこと。

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ストロベリームーンドイツフランス
連邦議会議事堂を“包む”

ドイツのベルリンにある連邦議会議事堂が光に包まれた。24台のプロジェクターが光を布のように見せている。これは、30年前の芸術作品のオマージュで、その時は議事堂が本物の布で包まれた。作品を作った芸術家は亡くなったが若い世代のためにと復活。夜の間だけ”光の布”に包まれる議事堂は今月20日まで。

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ベルリン(ドイツ)連邦議会議事堂
ワンちゃんたちもアイスホッケー!?

アイスホッケーのリングで走り回っているのはワンちゃん。シーズン王者を決めるスタンリーカップに合わせて撮影された子犬たちによる”スタンリーパップ”。どの子も新しい飼い主を探している。

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NHLアメリカ
Human@globe
歌手・作曲家 ネイ・ローンさん(34) 歌に込めた“民主化への願い”

先月ミャンマーとの国境に接するタイの町メーソートでライブが開かれた。歌っていたのは、ミャンマー人の歌手で作曲家のネイ・ローンさん。観客の多くは戦闘が続くミャンマーを逃れタイに避難いている人たち。メーソートの町中にある食堂で働いているネイ・ローンさん。かつてはミャンマーの最大都市ヤンゴンで歌手として活動しながら、恋愛ソングなどを作曲し多くのアーティストに提供してきた。その人生が大きく変わったのは4年前のクーデター、軍による弾圧で多くの民間人の命が奪われた。ネイ・ローンさんは、所有していた自宅や音楽スタジオなどほぼ全ての財産を投げ売って民主派の武装組織に参加した。ミャンマー南東部を拠点に3年間戦ったが、仲間たちが次々と命を落としていったという。出口が見えない戦闘が続く中で、自分に出来ることは何なのか。ネイ・ローンさんは今、銃ではなく”歌”で軍に抵抗しようとしている。作る歌は全てクーデター後に自分や仲間たちが実際に経験したことに変わった。歌はYouTubeなどで公開し、欧米などの外国に済むミャンマー人にも広く拡散されている。100万回以上再生される曲も多く、これまでに日本円にして約900万円の寄付が寄せられた。ネイ・ローンさんは音楽で得たお金を全てミャンマー人への支援に使っている、この日は深夜2時から炊き出しを行っていた。ミャンマー国内にある民主派の拠点に国境を超えて密かに運ぶためだという。故郷を追われ避難生活を余儀なくされた人たちのために、服なども購入し避難民キャンプなどに届けている。さらに今、ネイ・ローンさんは戦闘で負傷した人たちのもとを頻繁に訪れている。この日訪れたのは、負傷したミャンマー人のための療養施設。かつて民主派の武装組織で共に戦った男性は、戦闘で右腕と視力を失った。傷を負った人たちに、せめて歌を届けたいと考えている。今もミャンマーの民主化を願って命を懸けている人たちがいる、そのことをネイ・ローンさんは歌を武器に伝えていきたいと考えている。

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メーソート(タイ)ヤンゴン(ミャンマー)
(ニュース)
中国で人気 “オシャレで流行のおもちゃ”最前線

去年リニューアルした中国・上海の商業施設。もっとも人気なのがポップカルチャー関連のフィギュアグッズなどを集めた店舗。入口付近に置かれ、ひときわ目立っているのが若い女性を中心に爆発的な人気を集めている「潮流玩具」。香港のアーティストがデザインしたキャラクターが火付け役となり、人気のアニメキャラクターとコラボしたフィギュアなども相次いで販売されるようになった。高いデザイン性に加え、1000円ほどの手頃な値段もあってZ世代の女性たちの心をつかみ、節約思考が強まる中でのささやかな楽しみとして、幅広い世代にも受け入れられていった。四川省に済む寧波さん、忙しい生活の中での癒やしが「潮流玩具」だという。ブラインドボックスと呼ばれる箱を開けるまで中身がわからないのも人気の理由。去年の「潮流玩具」の市場規模は2020年の約2.5倍になったという推計もあり、市場は更に拡大すると見られている。日系企業もトレンドの取り込みを図っていて、中国でも人気のガンダムを「潮流玩具」で見られるような”ゆるい”デザインに仕上げ販売している。この日は、試作品の仕上がりを中国人スタッフ達と共に確認した。今後ほかの海外市場への進出も視野に、中国での事業をさらに拡大させていきたいと考えている。

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上海(中国)四川省(中国)
INTERNATIONAL NEWS REPORT
米国防当局者 “「AUKUS」見直し開始”

「AUKUS」はアメリカのバイデン前政権下で立ち上げ、アメリカ・イギリス・オーストラリアの安全保障の枠組みで2030年代にい米の攻撃型の原子力潜水艦をオーストラリアに配備する計画。これについて米国防当局者は国防総省がAUKUSがアメリカ第一政策に合致しているかを確認するため見直しを行っていると明らかにした。アメリカ国内では艦船の建造能力低下を懸念する声が強まる中、オーストラリアに潜水艦を配備するのではなく米軍そのものの能力向上に集中すべきだという批判の声もあがっている。

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AUKUS
韓国軍 “北朝鮮の「騒音放送」確認されず”

韓国軍は軍事境界線付近で続いてきた北朝鮮による騒音放送が昨夜を最後に確認されていないと明らかにした。韓国政府も北朝鮮向けの宣伝放送を停止したばかりで北朝鮮が今後韓国の新政権にどのように対応するのか感心が集まっている。

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北朝鮮韓国
(エンディング)
皆さんの声 募集中

皆さんの声を募集中。

あすは

あすの「国際報道」の告知。“安楽死法案”の行方は?

エンディング

エンディングの挨拶。

(番組宣伝)
あさイチ

「あさイチ」の番組宣伝。

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