新潟県の米どころ・上越市。200ヘクタールを耕作している大規模農業法人である。今月上旬、コシヒカリの収穫が最盛期を迎えていた。この会社ではドローンを使って肥料をまいたり、田んぼの状況をデータで分析したりして生産量を増やしている。高齢化などで耕作をやめた農家の土地を借りて、大規模化を進めてきた。20年間で耕作面積は20倍にまで広がっている。しかしこれ以上拡大するには課題があるという。会社が耕作している田んぼはところどころ“飛び地”になっていた。田んぼが点在しているともみの運搬回数や農地と農地の移動時間が多くなる。さらに増産のためには新たにコメの乾燥機やトラクターなど数億円単位の設備投資が必要になるという。