福岡・福智町の上野地区は上野焼の名所として知られ、今も18の窯元が残っている。茶器を昔は作っていたが、今では動物をモチーフとした作品も人気という。白蛇やかえるが焼き物にいるなどユニークなものも多く生まれている。熊谷さんは父娘で作品を作っていて、父・守さんが器を作り娘・眞春さんが動物のデザインを行っている。ハチドリの花瓶は鳥が花の蜜を吸いに来ているような作りとなるのが特徴。守さんもゾウのポットなどユニークなものを生み出してきたが、眞春さんは父を見てきたので焼き物は自由に作ってよいのだと思うようになったと話している。恐竜が仰向けとなった作品も作られたのだという。レオパードゲッコーが水をイメージした釉薬の外側につかまる作品も見られ、自由な発想を歓迎する姿勢が独創的な作品を生み出している。