東京の広範囲を一面銀世界に変えた大雪。この影響で都内では4歳~92歳の男女143人が転倒するなどして病院に搬送された。雪による転倒事故は大雪の翌日から増える傾向がある。2年前の大雪では雪が降った当日の転倒事故は112件、その翌日からの2日間では約3.8倍の424件に増えている。きょうは大雪から3日目だが通勤や通学路にも注意が必要。気象予報士の増田さんは「怖いのは凍結にむらがあること。油断していると部分的に凍結している所で転倒してしまう。水曜日の朝は火曜日よりも一段と冷え込む。気温が2度ぐらいでも冷たい空気は重いので地面付近ってもっと冷える。それで地面が0度に達して凍結する恐れが出てくる」と指摘。きのう午後3時頃にシャーベット状だった雪は、きょう午前3時頃には氷のような状態になっている。さらに「転倒事故が相次ぐのは坂道。部分的にしか雪が残っていなくても溶け出した水分が朝になるとツルツル凍ることも十分に考えられる」と指摘。そして「歩道橋や橋の上。地面の熱がないのと風が吹き抜けていくので一層冷えやすくて凍りやすい。特に雪が残っている場合は水分が供給され一層凍りやすくなる」と指摘。きょう午前3時すぎ、残った歩道橋の雪は氷になろうとしていた。今朝の関東の気温は0度前後の冷え込みに。きょうも外出の際は滑りにくい靴を履く必要がありそうだ。東京・下北沢駅前から中継。人通りの多いところは凍結が見られない。ただ、人通りが少ないところや雪が寄せてあるところの周りは凍結していたり、残っている雪も凍っている。