今年出版された絵本には小金井空襲について描かれていて、生存者による実体験を元に制作された。主人公のモデルとなった簗昌子さんは10歳のときに小金井空襲を体験し、戦争体験を後世に伝えようと慰霊祭などで語り継いできたそう。ただ戦後80年が経過し、年々戦争の悲惨さが伝わりずらいものになってきていると感じているという。簗さんの体験談を絵本で次の世代へつなごうと立ち上がったのが児童文学作家の高橋秀雄さんと絵本作家のひこさかちほさんの2人。数ヶ月かけて完成した絵本には簗さんの空襲体験や当時の心情が描かれている。簗さんの戦争体験をさらに多くの人に知ってもらいたいと、地元の図書館に絵本が寄贈された。髙橋さんや簗さんは絵本によって戦争を知らない世代が平和の尊さについて語り合う機会が増えればいいなどと話した。