みかん収穫量が全国1位の和歌山。矢かヤマしにある産直市場ではみかんの価格が軒並み高騰している。温州みかんは1キロ当たりの平均価格が去年に比べ約100円高く過去最高となっている。来月中旬に最盛期を迎える不知火、ネーブルオレンジなどは価格が約3割上昇している。今季は全国的にかんきつ類の収穫量が減少している一方で経費は増えており、販売価格に反映せざるを得ないという。みかんの収穫量が減少している理由の一つは猛暑。蔵出しみかんが特産の海南市では、実が少ない「裏年」の昨季よりも収穫量が約2割減少した。強い日差しや乾燥の影響で出荷できない実が例年より多かった。和歌山県果樹園芸課・武田知明は「適切に栽培指導をして品質向上につながる設備の導入を支援し、農家の所得向上に努めていきたい」と話す。