中国が与那国島沖で初めて管轄権主張か。先週水曜日、中国海警局の船が日本の与那国島南側にあるEEZ内を航行し管轄権を主張したことがきのう分かった。中国が主張するEEZと日本のEEZが重なっていて、海洋境界は正式には未画定の状態が長年続いていた。早稲田大学大学院・瀬田真教授は「中国は人工島の設置や天然資源の調査ができると考えている可能性もあるが、本当の狙いは日本とフィリピンへの抗議」と指摘する。先月末日本とフィリピンの首脳会談が行われ、両国のEEZなど海洋境界を画定する交渉に入ることを決定。また対象海域は台湾の東にあるため、中国は中国側の参加が不可欠だとも主張している。木原官房長官は1日「第三者を法的に拘束するものではないため国際法上何ら問題ない」と主張している。瀬田教授は「(中国は)EEZを主張することにより台湾を包囲するプレッシャーをかける狙いもある」とみている。こういった中国の動きは少しずつ既成事実を積み重ね実行支配を固める「サラミスライス戦術」とも例えられる。
