イスラエルとハマスが戦闘する中、限定的ながらも戦闘休止ができているのは子どもたちを取り巻く状況が深刻だということを示している。なぜ停戦できないのか疑問や憤りを感じる。この休戦となった発端は今年7月で、8月にはワクチン未接種の生後10か月の乳幼児がポリオの感染を確認した。去年10月の戦闘開始前は約99%が接種済だったが、ことし前半には90%を下回っていた。感染が確認されたことは戦闘の長期化でガザ地区での衛生状況の悪化も映し出している。計画では10歳未満の子ども約64万人を対象に、3つの地区で少なくとも3日間ずつ行うが戦闘休止の約束を守ることが重要になっている。WHOのテドロス事務局長は「引き続き停戦を求める、平和こそが最善の薬で最善のワクチンだ」と訴えている。予防接種に加え下水インフラら医療施設の再建。子どもの健康と命を守るためには一時的な休戦だけでは不十分なのは明らかで本格的な停戦につなげることが求められている。
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