トランプ大統領は、支持者の前で大統領令の署名を行った。初日から26の署名を行い、バイデン政権時の行政措置78件を撤回する大統領令もあった。国内の石油採掘規制や、性的少数者の平等推進などが撤回された。国内の石油増産を進めるため、パリ協定から再離脱。新型コロナ対応が間違っていたことなどを理由に、WHOから脱退。不法入国を徹底阻止するとし、就任演説では、南部国境の非常事態を宣言し、軍隊を派遣するとした。関税強化についての大統領令への署名はなかったが、2月1日からカナダ・メキシコに25%の関税を課すとも発言している。ワシントンの受け止めについて、大越は、最大のアピールポイントだった不法移民の強制送還を徹底して行うことを表明したことに対しては、中南米出身の人々が動揺していた、連邦議会襲撃事件で収監された1500人の恩赦については、メディアに登場する多くの識者が身勝手だと嘆いていた、トランプ劇場はよく言えば有言実行、悪く言えば趣味の悪いポピュリストの独壇場と言うべきもの、就任式を見守る支持者の集まりはファンミーティングのような雰囲気だったなどと話した。大統領就任式が行われた日は、黒人の公民権運動に取り組んだキング牧師の生誕を祝う祝日だった。イベントが行われた教会は、少数派への差別を助長するかのような振る舞いを繰り返すトランプ氏に対する批判的な空気に満ちていたという。大越は、トランプ氏は、分断したアメリカ社会で、一方からは熱烈な支持を受けながらも、一方からは厳しく批判されているなどと話した。
URL: http://www.who.int/