旧統一教会2世のまなみさんは誰にも言えずに抱えてきた苦悩を打ち明けた。まなみさんは病気で子どもができない養母のもとに養子に出された。実父母との間で「次もし妊娠する子どもが女の子だったら養子に出してもいい」というやり取りがあったと聞いていると話した。旧統一教会では養子の約束を交わすのは捧げる側の妊娠前が最も望ましいと、養子に出すことを前提とした妊娠が勧められていた。物心がついたころから自分が養子とわかっていたまなみさんは2世としての責任を果たしたいと考えていたが、小学生になると両親は教団の活動で家を空けるようになりまなみさんは孤独感に襲われた。親は少しでも収入があれば献金し、家にはお金がなくギスギスした空気が流れていた。信仰から離れたまなみさんは罪悪感に苛まれた。病気で父親を亡くし現在は無年金で収入がほとんどない母親を支えているが、お金を渡しても母はすべて献金してしまうという。まなみさんは自分の人生を生きることを諦め1人で抱え込んできた。