東京五輪後、乾友紀子は出場種目をソロに絞り、井村雅代氏が専属コーチに就任した。22年の世界水泳ではテクニカル、フリーで金メダルを獲得。翌年、世界水泳が自国開催されることもあり、乾は出場を目指すも、ルールが劇的に改正され、井村コーチは「避けたいぐらいややこしい」と吐露していた。まず、演技構成が事前申告制となり、申告通りにできなければ大幅な減点対象となる。表現力よりも技術が重視されるようになり、足技を増やしたことで水中での腕の負担が増大。乾は筋力トレーニングに励みながら、芸術性を追い求めた。
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