全盲のスイマー・木村さんはパラリンピック連覇のために友人であるオリンピックメダリスト・星さんにコーチを依頼。一度身についたフォームの修正は簡単ではない。2歳の時から全盲の木村さんはお手本となる泳ぎを見たことがない。フォーム改造が上手く進まない中、世界選手権では年下の海外選手に敗れ、2位となった。今年3月に行われたパリパラリンピック代表選考会。星さんは壁の位置を知らせるタッパーとして木村さんを見守った。木村さんは課題の後半で失速。パリへの切符はつかめたが、自己ベストよりも2秒近く遅いタイムだった。パワーを武器にしてきた木村さんはスタートから力みがちだった。そのため、星さんは張り切って出ないようにすることが大事だと伝えた。この教えはかつて星さん自身が平井伯昌コーチから授かったものだった。妊娠中だった星さんはプールに通えなくても動画を見てメッセージを送った。パリパラリンピック2か月前、星さんが男の子を出産した時、木村さんはお祝いと感謝のメッセージを送った。