3年後のロサンゼルス五輪で悲願のメダル獲得を狙う競泳の池江璃花子が、試金石となる世界選手権の代表選考会に挑んだ。今年で100回目となる競泳日本選手権に池江璃花子(24歳)が出場。この夏の世界選手権代表選考も兼ねている今大会は、決勝で派遣標準記録を突破して2位以内に入ると代表内定となる。大会直前、池江璃花子は「ロス五輪が集大成」と明言。競泳日本女子史上初の4大会連続出場を目指す池江璃花子のこれまでの道のりは、決して平坦なものではなかった。2019年2月、急性リンパ性白血病と診断され競技活動をストップ。その後、造血幹細胞移植を受けた池江璃花子は驚異的な回復を見せ、2021年の東京五輪、そして去年のパリ五輪も出場。しかし、惜しくもメダルには手が届かなかった。パリ五輪後の去年9月には、白血病による異常が見られなくなり、正常な機能が回復した状態となる“完全寛解”を迎えたことを、闘病していた頃の写真とともに報告した池江璃花子は、ロス五輪で悲願のメダル獲得に向けトップスイマーたちとの真剣勝負の場・世界選手権への切符を狙う。先週木曜日に女子100mバタフライで代表内定を決めた池江璃花子(24歳)はおととい、女子50mバタフライにも出場。女子50mバタフライは五輪種目ではないものの、池江璃花子は力強い泳ぎで4連覇を達成し2つ目の代表内定を決める。そして、きのうは五輪種目の女子50m自由形に出場し、横一線のデッドヒートから抜け出し4連覇を達成。しかし、派遣標準記録に届かず世界選手権代表内定とはならなかった。今大会、池江璃花子は2冠を達成し、世界選手権代表は50mと100mのバタフライで内定した。池江璃花子は「やっぱり日本一は譲れない気持ちでやってきている。その意地が最後まで出た」と語った。