IMFが16日に公表した「世界経済見通し」によると、今年の世界全体の成長率は3.2%と予測し、1月の前回見通しから0.1%上方修正した。個人消費が堅調な米国の成長率が2.7%と、前回より0.6ポイントの大幅な上昇となったことが要因。日本の成長率は0.9%との見方を維持した。IMFは、世界経済が景気後退に陥ることなく、インフレが沈静化する「ソフトランディング」に向かっているとしているが、ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルとハマスの戦闘などの地政学リスクや保護貿易の進展などを懸念材料としている。