世界遺産の木造教会を修理する。宮大工・菊池は簡単には外れない床板を金槌で叩き始めた。クギについた錆を衝撃で落とすと取り外しやすくなるという。たった一人で約30枚の床板を剥がした。続いて床を貼り直す作業へ。本来はクギを打てば終わりだが、300年後へ届けるため菊池は手間を惜しまない。両端を尖らせたクギを側面に打ち込み横からも部材を固定する伝統技術・合いクギで補強した。丸一日かけて床材の交換を終えた。続いては2階の最大の難所、腐った土台の修理。宮大工の真骨頂ともいえる継ぎ手は元の木を活かしつつ傷んだ部分だけを新しい木で補う技。菊池は複雑な加工を施し、上からの荷重に強い台持ち継ぎで修理した。
