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- 石原良純 小泉孝太郎
今回は生きる世界遺産冬の白川郷を紹介する。岐阜県飛騨地方にある白川郷は隣富山の五箇山とともに2つのエリアにある合掌造り集落は1995年にユネスコ世界文化遺産に登録された。今年は世界遺産に登録され30年、合掌造りの集落が残っているだけでなく今も住民が暮らす“生きる”世界遺産と言われている。北陸新幹線などができたことで東京駅から富山駅、白川郷まで約3時間30分、年間200万人以上が訪れ半数以上が外国人観光客という。標高550mの高台にある荻町城跡展望台からは白川郷が一望できる。両手を合わせ祈る合掌の姿に屋根が似ていることから合掌造りと名付けられた。白川郷荻町地区では114棟ある合掌造りのうち59棟に人が暮らしている。特徴は茅葺き屋根、同じ方向を向いているのには屋根向きを東西にし日当たりをよくしより雪が溶けやすくするようにしている。年に4回あるライトアップを待つこととなった。
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生きる世界遺産白川郷のリアルな暮らしとして白川郷の住民で見学施設として公開している和田正人さんを取材した。荻町地区の集落には160世帯499人が生活、合掌造りは現在多くが民宿・飲食店・見学施設などになっているが実際に暮らしている人もいる。和田家住宅は江戸時代後期に建てられた築300年の国指定重要文化財の合掌造り民家で10~20人ぐらいで生活していたとされている。展示スペースには大黒柱や囲炉裏を見ることができる。炭と薪で出た囲炉裏の煙・ススで燻すことで丈茅を乾燥させ壁なども燻すことで腐りにくく防虫効果の役割もあった。囲炉裏で部屋は暖かく湿度が安定する合掌造りには欠かせないものだった。大黒柱を背にして座るのがご主人だったということ。生活空間は非公開、中二階には展示、2階はある場所として使われていたところを見ることができる。
合掌造りの屋根裏を訪れた。屋根裏では、養蚕が行われていたという。白川村は、米の収穫量が少なく「下々の国」と呼ばれていた。養蚕と火薬の原料になる焔硝が主要産業で、高山市や富山・城端に売りに行っていたという。現在アクリル板を入れている窓は、昔は障子だけだったという。窓を設けることで、風通しが良くなり養蚕に最適だった。
上地雄輔が合掌造りのお宅に潜入調査。石原と小泉は、白川郷でその様子を視聴。小泉と上地は、青春時代をともに過ごした仲だという。上地は、築160年の合掌造りを訪れ、そこでのリアルな生活を調査することに。
上地雄輔が訪ねたのは、家族6人で合掌造りの家で暮らす吉山さん。自宅前には、多くの観光客が集まっていた。間違えて自宅玄関から入ろうとする観光客もいるという。吉山さん宅は、築160年の合掌造り。1993年頃まで民宿を経営していた。2007年からは、カフェを経営している。玄関は、二重扉で、インターホンはコンビニの入店音になっている。白川村では、世界遺産に登録される19年前、貴重な合掌造り集落を守るための条例を制定し、景観を守ってきた。玄関を入るとフローリングで、リビングには、元々の梁が残っている。昔は囲炉裏があったが、現在は使わないため、なくしたという。内装に関する規制はなく、自由に変更できる。吉山さん宅は約150平米の6LDK。13年前にリフォームし、エアコンなど現代の一般的な内装になっている。梁には、夫がつけたという伸ばし棒があった。キッチンはシステムキッチン。白川郷では、火災のリスクが高いことから、各家庭に消火器が常設されている。村の至る所には、火の用心の看板もある。浴室には、乾燥機がついている。トイレには小便器もある。2階には、階段を引き出して上がる。
白川郷にある築160年の合掌造りの吉山さんのお宅。2階から上を見せてもらった。2階から上は何もしてないという。生活スペースは1階のみで、養蚕をしていた2階は物置になっている。白川郷で生まれ育った夫の宏司さんが帰宅。世界遺産になった30年前は生活が180度変わったという。小さい頃は、外出ても人がいなかったという。観光客が増え、いきなりテレビ局にインタビューされたり写真を撮られたりして疑問しかなかったという。いろんな人に白川郷を認めてもらえたことが、今まで守ってきたものを皆さんに分かってもらえたというのが嬉しいという。生活の不便さも一部あるが、それも含めての世界遺産だという。帰宅した子供らに、合掌造りの家に住んでいて嬉しいことをきいたら、長男は道徳の授業で合掌造りを勉強して責任感を感じたという。
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クイズ「茅葺き屋根にぶら下がっている紐は何をするため?」と出題。孝太郎は「雪おろしをするための紐」と予想。正解は「屋根に積もった雪をおろすための紐」。
吉山家の前は子どもの通学路のため、なるべく早く落とすことを考えて雪おろしをしているという。雪囲いは、雪から家屋を守るために冬季だけ設置している。表は見栄えを良くするための雪囲いだが、裏は簡易的な雪囲いをしている。積雪量が多い白川郷では、村のいたるところに用水路があり、融雪のためにも使用。融雪ように冬季だけため池を造るという。
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カフェ「いっぷく ちな」では飛騨牛を使用した揚げたてのコロッケやブランド豚の結旨豚を使用した豚まんなどを販売している。白川郷は1995年の世界遺産登録以降観光客が急増していて、これにともなって飲食店の数も急増している。「ふるさと味処 結の郷」ではA5ランクの飛騨牛を注文後に炙る串焼きが人気で、飛騨牛の美味しさを最大限引き出すために塩焼きにしている。また自家製の特製味噌をたっぷりと塗って焼き上げた地元産の米を使用した焼きおにぎりも人気。「たこやき 結」ではたこの代わりに飛騨牛を入れた飛騨うしまる焼きが人気。白川郷の中でも人気なのが水ぷりんで、1日に1000個以上売れることもある白川郷の定番グルメとなっている。白川郷の湧き水を使った透明なジュレが特徴的で、2022年には日本プリンアワードでグランプリを受賞した。白川郷では代々郷土料理として「すったて汁」が伝わっていて、大豆をすりつぶして出汁などを加えたスープとなっている。この他同じく郷土料理の漬物ステーキなどを紹介した。
白川郷では火災から茅葺き屋根の合掌造りを守るため、1年に1回一斉放水訓練を行う。各建物に放水銃が設置されており、放水銃から放水して水のカーテンを作ることで延焼を防ぐという。訓練のため告知は行われないが、それにも関わらず多くの人が集まるとのこと。
白川郷で年に1回行われる一斉放水訓練の様子を15台のカメラで撮影。訓練当日はあいにくの雨だったが、展望台には多くの人が集まっていた。放水の高さは20~30mで、訓練は10分にわたり行われた。
火事について13年前に移り住んできた吉山さんは「冬の時期に火事を経験した。誰かがいれば消火活動に出るし、いなければ近所の誰かが手助けする。この辺では焚き火や花火も禁止。」などと話した。
合掌造りの茅葺き屋根を守るべく住民達がやり続けてきたことがある。世界遺産に登録されている白川郷の合掌造り集落の象徴・茅葺き屋根は断熱性が高く夏は涼しくなる。防水性にも優れ雨漏りがしにくい。茅は20~30年に一度替える必要がある。去年、住民が集まり26年ぶりに葺き替え作業を行った。
オープニング映像が流れた。
鹿児島県出水市は県の北西にあり、北の海の向こうに天草の島々が望める。大内山裕さんは地域の観光振興の団体に務め、旅行者の案内も行っている。晩秋から冬にかけて週に2~3回幸せ時間がある。それが鶴の観察。出水市の水田地帯は鶴の渡来地で、10月後半から11月にかけて1万羽以上がやってくる。翌年の4月頃には北へ飛び立つが、それまで家族単位で過ごす姿を早朝から観察出来る。10年前から望遠レンズで写真も撮るようになり、餌を求めて動き飛び交う姿を写している。野鳥観察会の会長も務め、観察では渡来した種類や数、場所を記録している。
「私の幸福時間」の番組宣伝。
白川郷の住民総出で行われる26年ぶりの屋根の葺き替え。集まったのは総勢で70人ほど。トラックで運ばれてきた茅をバケツリレーで運ぶ。屋根の上に運ばれた茅は経験者が中心となって敷き詰めていく。一通り敷き詰めた茅をヌイボクと呼ばれる木で抑え、針穴の大きなヌイバリで縫っていく。縄を縫い針に通し、屋根裏から縄で縛り付ける。そして大きな縫い針を屋根裏から見えない屋根に通していく。縄の結び目をカケヤよ呼ばれる木槌で叩く。最後はツキアゲと呼ばれる道具で茅を下から叩き整える。茅の厚さが80cmになるまでこの作業を繰り返す。
26年ぶりに行われている茅葺き屋根の葺き替え作業。今回使用する茅の量は約2千束。現在白川郷ではススキとカリヤスを使用している。カリヤスは水はけが良いのが特徴。早く乾燥し劣化しにくいので長持ちする。しかしカリヤスは年々生育地帯が減少していて、茅場を数年前から復元した。合掌造りの屋根には釘が使われていない。また、屋根は建屋に乗っているだけだという。かつては住民総出で1日で終えていた葺き替え作業だが、今は専門業者ができたり住民のスケジュールの都合で複数の日程で行われることがある。
白川郷の屋根の葺き替え作業。仕上げは2週間後。職人が細かい部分をチェックして、26年ぶりに新しい茅葺き屋根が完成した。
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