大相撲初場所が開催中の国技館が建つ東京・両国をめぐる旅を紹介。まず訪れたのは両国駅前にある商業施設「両国江戸NOREN」。その中にはなんと土俵が設置されている。特設スペースでは相撲にちなんだ伝統工芸品を販売。江戸文字の木札に名前を書き入れるなど大相撲の期間中は職人が技を披露している。江戸時代から7代続く人形作りの職人・塚田真弘さんはおがくずをのりで固めた人形に布をヘラで押し込み仕上げていく。伝統工芸品の江戸木目込み人形はもともとはひな人形が中心だったが10年ほど前から力士をかたどったものを作り始めた。商業施設の中にある観光案内所では特別なイベントも。墨田区の観光協会が街歩きツアーを開き、両国通だけが知る相撲スポットを案内している。歴代横綱の手形が飾られている石碑、回向院にあるのは亡くなった力士たちを慰霊する石碑、力塚はその力にあやかりたいと新弟子たちが祈願に訪れる場所。さらに路地裏の住宅街にあったのは。個人宅のガレージを改装した相撲写真資料館。懐かしい力士たちの姿が並んでいる。主人の工藤敏子さんはもともとは相撲協会の専属カメラマンを務めていた写真店で今はその蔵出し写真を展示している。最後に紹介するのはガード下にある居酒屋。日中にもかかわらず外国人観光客が集まっている。始まったのは相撲のデモンストレーション。国技館で観戦する人たちのためにルールなどを教えている。そしてルールを覚えたら土俵に上がって相撲を体験する。主催しているのはかつて関取だった上河啓介さん。引退後、元力士を集めた会社を立ち上げた上河は力士たちが活躍するセカンドキャリアの場を提供したいと相撲のイベントを数多く開いているという。外国人の相撲人気が高まる中、本物の相撲の魅力を伝えていきたいと考えている。街なかに見どころが豊富にあるので大相撲期間中さまざまな相撲スポットを巡ってみてはいかがだろうか。