東京・両国にある「中村部屋」を取材。中村部屋は令和風にアレンジしたやり方をしているという。中村部屋は屋外で瞬発力強化のトレーニングをしており、これは異例だという。さらに相撲部屋の多くは稽古を早朝から昼前にかけて1回だけ行う。一方、中村部屋では午前中瞬発力を鍛えるトレーニング、午後に実戦を意識した土俵稽古を行っている。力士全員のリレー形式のトレーニングに桝さんも挑戦したが、敗北した。中村部屋は去年6月に誕生。2019年に引退した元関脇・嘉風・中村親方が二所ノ関部屋から独立。8人の力士とともにスタートを切った。多くの相撲部屋の食事は昼・夜の2食だけ。しかし中村部屋では朝食(スムージー)をとっている。さらにちゃんこなどは力士全員で協力して作っているという。そして酸素ボックスも完備。親方が2年前に自費で購入したもので、疲労回復のため弟子たちに使わせているという。4階は力士たちの部屋で、2~3人部屋で生活している。親方は弟子全員の保護者とLINEでやり取り。弟子たちの日々の様子を伝えている。力士を目指す若者は年々減り、去年の新弟子の人数はピーク時の約3割に。90年代には900人以上いた力士の数が去年45年ぶりに600人を下回った。3時からの午後の稽古も中村部屋ならではの特色がある。1秒半ほど足を上げる一般的な四股に対し、約5秒間しっかり軸足に体重を乗せるのが中村部屋式。この四股を約30回、従来より回数を減らし1回の四股により集中させている。