パリ五輪は脱炭素を目指した大会作りをしていて、選手村は使用電力はすべて再生可能エネルギーで床冷房システム整備、部屋にエアコンは無い。去年、フランスで暑さが原因で亡くなった人は5000人以上。選手村関係者によると携帯式エアコン約2500台の注文があったという。中京大学の來田享子教授は「単なるスポーツ大会ではない五輪は近年、世界が環境問題の重要さを考える場となっている」「今回のパリはどれだけサステナブルな大会を実現できるかが注目されていた」と話す。一方で、來田教授は「今後、夏の五輪は危険な暑さに見舞われる恐れがある」としている。夏に五輪が開催される要因には「欧米の人気スポーツがオフシーズンで視聴率を稼げるというスポンサー事情が大きく影響している」と指摘。「真夏以外の季節での開催には大きなスポーツイベントが日程調整をするなど大改革が必要」と話している。バリアフリー化に遅れが出ていることも課題となっている。