中国では今、今後の経済政策などを決める共産党の重要会議「三中全会」が開かれている。中国中部の武漢市ではAI技術を用いた自動運転タクシーをいち早く解禁し、すでにおよそ500台が稼働している。運賃も最大で通常のタクシーの半額で地元政府も世界最大の自動運転エリアとアピールし、さらに拡大する方針。ところが地元からは反発の声。タクシー運転手らが客を奪われ失業のリスクに直面していると訴えている。地元のタクシー会社も先月「科学技術が庶民の生活を奪っている」とする異例の書簡を当局に提出した。景気減速で失業率の高止まりが続く中国。技術革新と雇用をどう両立するのか難しい舵取りを迫られている。