先月、ペルーで行われた日中首脳会談で外相の相互訪問を行うことが確認されたことを受けて、岩屋外務大臣は来週24日から北京を訪問し、25日にも王毅外相と会談する方向で最終調整に入った。会談では、日本産水産物の早期の輸入再開や現地の日本人の安全確保、それにビザの緩和措置による往来の活発化などについて意見が交わされる見通し。このほか、岩屋大臣は中国共産党の幹部との面会や、関係閣僚らが民間交流の促進などを協議する日中ハイレベル人的文化交流対話の5年ぶりの開催も調整している。外務大臣の中国訪問が実現すれば去年4月以来となり、政府としてはこれを機に早期に大きい外相を日本に招き、本格的な関係改善や懸案の解決につなげたい考え。