中国電力は島根原子力発電所2号機で原子炉の核燃料を支える金具の1つに30年余りにわたり、誤ってテスト用の模擬部品を使っていたと明らかにした。冷却水を流すための穴の直径が本来の設計より小さく、核燃料1体の冷却効率に関する値が社内で定めた基準を下回っていたということで、中国電力は詳しい状況を調べることにしている。中国電力はおととし再稼働させた松江市にある島根原発2号機で今年2月から運転を停止して定期検査を行っているが、きょう、原子炉の核燃料を支える金具の1つが本来の設計と異なっていたと発表。この金具には原子炉に冷却水を流すための穴が空いているが、その直径が本来の設計の半分以下だったという。この影響で原子炉の冷却水の量が乱れ、560体ある核燃料のうち1体で約5か月間にわたり、冷却効率に関する値が社内で定めた基準を下回っていた。中国電力は今月20日、この金具を取り外し、安全上の問題は起きていないとしている。中国電力によると、設計と異なる穴が空いていた金具はテスト用の模擬部品で、1995年の部品交換の際に誤って装着され、30年余りにわたって使用されていたという。
