来週中国が掲げ巨大経済圏構想「一帯一路」の国際フォーラムが開かれる。一帯一路の要所と位置づけられる中国 新疆ウイグル自治区からカザフスタンにかけて設置された自由貿易特区では、ビザ無しで互いの国を行き来することができ、関税の免除など様々な優遇措置が取られている。自由貿易特区では中国や中央アジアだけでなく、日本など世界各国から集められた商品が売られていて、人気の観光地ともなっている。運営開始直後の2013年の訪問者数は40万人程度だったが、今年はすでに200万人以上が訪問しているという。この他にも中国とカザフスタンは今年に入り互いにビザ免除措置の範囲を拡大する文書に調印をするなど、関係強化を進めている。カザフスタンを始めとする中央アジアの国々はウクライナ侵攻開始以降ロシア離れが指摘されている。こうした状況下で中国と中央アジア各国の間で定期的なサミット開催が決まるなど、中国は中央アジアにおける影響力を強めている。