中国は「世界一流」の軍隊を目指すとして、軍拡を推し進めている。習近平国家主席は先月28日に発表した談話の中で「中国の力が増せば、世界平和への希望も高まる」と主張。経済が低迷する中国だが、毎年国防費を増やしている。今年の国防費は過去最大の約37兆円。これは今年度の日本の防衛費の約4倍にあたる。世界的に核軍縮が課題となるなか、中国が核弾頭数を増やしていることが明らかになった。スウェーデン・ストックホルム国際平和研究所は、中国の核弾頭保有数が今年1月時点で500発にのぼると発表。前年より90発増加している。ロシアや米国が減らすなか、中国は核戦力を強化させている。先月5日のアメリカ国家情報長官室の発表によると、機密情報共有の枠組み「ファイブアイズ」を構成する米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの5カ国政府は、中国軍は戦闘機パイロットの訓練を指導させるため、NATO加盟国の現役及び退役軍人をひそかに勧誘していると警鐘を鳴らした。さらに「すでに中国軍が米国、英国、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツの戦闘機パイロット経験者を採用している」と指摘している。柯隆さんは「組織が腐敗するとどうにもならない。量ではなくて質が重要だと思う。その質がどうなのか。それこそNATOの戦闘機パイロットをお金で勧誘して、中国でトレーナーとして働いてもらうというのはドイツは認めたけど、これはNATOは警戒すると思う。中国の戦闘機がどこから来てるというと、旧ソ連とウクライナが多い。中国自身が開発したのもあるけど、敵の戦闘機の情報が知りたいから、アメリカのF16とかF-35はさすがに手が届かいない。僕はこれから難しくなると思います」と話した。