業績が悪化している日産自動車は全世界で9000人の人員削減を発表した。神奈川県にある日産の工場では、リストラ発表に不安の声が上がっていた。上半期の決算で、最終利益が9割以上減った。経営立て直しのため生産能力を2割削減し、全世界で9000人を削減すると発表。全従業員の7%にあたる。会見で日産・内田社長はリストラについて、具体的な地域を明らかにしていない。関係者によると工場の閉鎖は日本も含めて、全世界の工場を対象に検討している。日産は北米市場で売れ筋のハイブリッド車が投入出来ず、中国では現地の低価格EVとの競争に苦戦。去年のモビリティーショーでも、他社が市場投入を見据えた車種を展示した一方、日産の殆どがコンセプトカーにとどまっていた。社内からも売れる車がないとの声も上がっている。魅力ある車で経営を立て直せることが出来るのか、日産は再び正念場を迎えている。