高校3年生の悠仁さまは、昼過ぎに舞鶴引揚記念館を私的に訪ねられた。舞鶴は昭和20年10月から13年間にわたり、中国などからの引き揚げ者合わせて66万人余りを迎えたまちで、記念館にはこうした歴史や、旧ソビエトによるシベリア抑留に関する資料が展示されている。引き揚げや受け入れの体験者から聴き取った歴史を語り継ぐ活動をしている同学年の地元の高校生などから、ナホトカ港から3日かけて貨物船で引き揚げてくる間に体調を崩す人が多かったという説明を聞くと、こう話された。8年前、秋篠宮ご夫妻が訪問されたときに、記念館側から、いずれ悠仁さまもと希望が寄せられていたことから、大学進学が決まり、授業がないこの時期に訪ねたということで、悠仁さまはこのあと、歴史を残すため復元された引き揚げ船用の桟橋もご覧になった。