ヨーロッパの自動車メーカーの間で車向けの半導体調達への懸念が広がっている。背景に半導体メーカーNexperiaをめぐるオランダと中国の対立。オランダに本社を置く中国資本のメーカーで、ここの半導体は世界で生産される車の部品に使われている。ヨーロッパで基板を作り中国で最終製品にしている。オランダ政府は今月、このメーカーについて経済安全保障のリスクを理由に管理下に置いた。背景に中国への技術の移転や緊急時の半導体価格への懸念があるとみられる。これに中国政府が反発。最終製品の輸出を禁止する措置をとり、自動車や部品メーカーは困っている。現在、オランダと中国が政府間で協議を続けていて、EUも事態を注視。
