アプリを使ったオンライン診療のサービスを提供している東京・渋谷区の会社。インフルエンザの流行前に平日、平均700人程度だった利用者は、年末年始を挟んで1500人程度と、2倍余りに増えているという。薬は翌日以降の配達か、希望する調剤薬局で受け取るか選べる仕組みで、調剤薬局での受け取りの場合は、医師が電子カルテシステムで処方箋を作成すると自動的に薬局にFAXされる。一方で、調剤薬局では、オンライン診療で出された処方箋に対応できないケースも出ている。この薬局では、せき止め薬などおよそ200品目で、2年以上前から供給が不安定な状態が続いているが、近隣の医療機関がよく処方する薬を把握して在庫管理に努めている。また、医療機関側も調剤薬局の状況を踏まえて、処方する薬を決めるため、対応に困ることは少ない。ただ、オンライン診療の場合、薬局の在庫状況が分からないまま処方箋がFAXで送られてくることも多くある。そのため、在庫がなく、医師に処方された薬を出せないケースが起きがちだという。