歯科医療の一端を担う歯科技工士が今最大のピンチに直面している。歯科技工士の人数は2000年のおよそ3万7000人から4000人以上減少し約3万3000人に。50歳以上の割合は約20%が約54%に激増しなり手不足と高齢化が深刻化している。業界団体が去年行った調査では歯科技工士の約39%が所得300万円以下で1日の動労時間が12時間を超えていると答えた人が約31%、「5年後は辞めていると思う」と回答した人は約28%だった。こうした中、状況を救う存在として期待されているのが3Dプリンター。総入れ歯の場合これまで2ヶ月間かかった作業が2~3日で終わるという。それでも細かな調整は手作業が必要で待遇向上も必須だという。コンフォート入れ歯クリニック・池田昭歯科医は、歯科技工士が減って入れ歯を作るとしても2~3か月程度待つような状況が生じているとしている。歯科技工士の不足は深刻化しており、養成学校を卒業しても5年で7割が退職する状況にもなっており、待遇改善などが求められている。