先行きの不透明感が晴れたため自動車株を中心に幅広い銘柄が値上がり、終値の4万1171円は1年ぶりとなる高い水準。投資熱が高まりそうな一方でSBI新生銀行では今年4月から開始の60歳以上対象の普通預金優遇金利の「Bright 60」が想定を超え反響で、金利が年0.4%と大手銀行に比べ2倍の高金利で口座開設は10万人に迫っているという。こうしたシニア向け高金利サービスは他銀行でも相次いでいる。家計の金融資産を貯蓄から投資にまわす政策を政府は進めてきた。2016年から続いてマイナス金利政策が去年3月に解除され金利のある世界になった今、銀行は企業への貸し出しで利益を上げやすくなり預金維持競争が激化している。シニア層に受けている理由について、60歳以上の人はバブル崩壊やリーマンショックなど投資の怖い面を見てきた世代で利益はそこそこでもリスク回避する人が多いという。SBI新生銀行の和田氏は「今まで浮き沈みを経験してきたからこそセカンドライフはリスクを抑え安全に増やせる預金に魅力を感じていると思う」などと話した。