日本人の好きな貝1位で、食品の輸出額1位のホタテ。外国人にも当然人気だが、飲食店にとっては中国の輸入再開が本格化すると仕入れが難しくなることが心配だという。ホタテには9つのサイズ分けがあるが、海外で上位6つを最も多く消費しているのはアメリカになる。中国による輸入禁止措置で空いた穴を埋めるために、業者などがアメリカ市場を開拓した。中国による禁輸期間中、ホタテの販路は東南アジアでも拡大していた。今後人気が上がることはあっても、下がりはしないとみられている。魚力戦略事業室の佐藤成就課長は「ホタテの値段は上がるだろうと日本では言われている。我々も使いづらくなる」などとコメント。北海道紋別市の加工会社ではこの1週間で商談が急増しており、争奪戦はすでに始まっているよう。丸ウロコ三和水産の山崎和也社長は「中国への輸出がいつからかまだ決まっていないし、アメリカも関税の割合が決まっておらず、不安。海外のリスクを考えながら、国内でいい形で販売していくのも一つのやり方」などと語った。