中国の国営メディアによると中国軍を統括する「中央軍事委員会」の幹部らを集めた会議が昨日までの3日間、かつて共産党が拠点を置き革命の聖地と呼ばれる内陸部・陝西省の延安で開かれた。会議では中央軍事委員会のトップも兼ねる習近平国家主席が演説し「わが軍は政治的に複雑な試練に直面している」と指摘すると共に「軍に腐敗分子の隠れる場所があっては絶対にならない」と強調した。その上で「軍の幹部は根本的な原因を深く掘り下げて深く反省し真剣に改善しなければならない」と述べ汚職の取り締まりを徹底して続ける姿勢を強調した。中国軍では核兵器やミサイルを運用する「ロケット軍」の調達をめぐり大規模な汚職の摘発が行われているのではないかと取り沙汰されていて、去年10月に解任された李尚福前国防相など幹部の関与も指摘されている。