中居正広さんと女性とのトラブルをめぐり、フジテレビが設置した第三者委員会はきのう、調査報告書を公表し、トラブルについて「業務の延長線上における性暴力」だと認めた。第三者委員会・竹内朗委員長は「2人の間のプライベートな問題ではなく、フジテレビの業務の延長線上にあったと判断」と述べた。第三者委員会はきのう、調査報告書を公表し、トラブルのきっかけとなった食事会へのフジテレビ社員の関与は認められなかったとした一方で、中居さんと女性が仕事上の関係にあり、圧倒的な権力格差があったことなどから「業務の延長線上における性暴力であった」と認めた。また、トラブルの把握後、フジテレビ幹部が「中居さんの利益のために動いた」とも指摘し、フジテレビの一連の対応は「経営判断の体をなしていない」と厳しく批判した。また、報告書では、「フジテレビには、年齢・性別・容姿に基づいて呼ばれる会合の慣行があった」として、「全社的にハラスメント被害がまん延していた」とした。さらに意思決定層に男性が多く、男性優位の組織構造がハラスメントが許容されやすい企業風土につながっているとして、人事上のジェンダーバランスの確保は喫緊の課題だとしている。