危険運転の対象となる行為は大きく分けて6つ。中には酒などを飲んで正常な運転が困難になった、無免許運転などあるが今回の裁判でポイントになるのは通行の制御が困難な高速度であったかどうか。2018年、三重・津市で起きた死亡事故では男が時速146キロで車を走らせてタクシーと衝突し4人が亡くなった。結果的に危険運転ではなく過失運転致死傷罪が適用された。法務省が危険運転致死傷罪の法改正などを議論する検討会を立ち上げている。その中で法定速度の1.5倍や2倍のスピードを出していた事故は危険運転に該当させようという意見が出ている。ただ、一方で道路の形状や状況察知の困難さが影響するため速度のみでは推し量れないといった慎重論も出ているという。交通事故鑑定人の中島博史によると速度だけで考えた場合、法定速度の2倍を目安にして危険運転と判断してよいと思うということだった。