歌舞伎俳優・六代目・中村勘九郎さんは、5歳の時に”中村勘太郎”を襲名し初舞台を踏むと、2012年に30歳で六代目・中村勘九郎を襲名。現在、弟・二代目・中村七之助と共に、中村屋一門をけん引しながら、2019年には大河ドラマ「いだてん」で主演を務め、歌舞伎の世界にとどまらず様々なシーンで活躍している。勘九郎さんの父、十八代目・中村勘三郎さんは2017年に亡くなるまで、歌舞伎を演じるために生まれて来た男という名を欲しいままにしてきた天才。新たなことにチャレンジする革新性と型破りな行動力で人々を魅了して来た歌舞伎俳優だった。勘九郎さんは「父はスターでしたから。教えてくれることはもっともだし、怒られることももっともだし。父が存命の間は何のために芝居をしているかと言ったら父のため。だからその存在は絶対だった」とコメント。偉大な父の歌舞伎を生まれた時から間近で体感。歌舞伎俳優になるのは当たり前と思う一方、父・勘三郎さんは「歌舞伎役者を続けるのか?辞めるんだったらウチは養子を取るからいいよ」と。勘九郎さんは「当たり前のように僕はなるものだと思っていたし、「向いてないから辞めたほうがいいよ」って言われてるような気持ちになった」と明かした。”希代の歌舞伎俳優”といわれた父のもとで全力で稽古に励む毎日。そこには歌舞伎だけではない様々な教えがあった。勘九郎さんは「私生活では言葉遣いと目上の方に対する態度は唯一厳しくしつけられた」と話した。父として、師匠として、勘三郎さんを心から尊敬していたという勘九郎さんだが、過去に一度反抗したことがあったという。