アフガニスタンではおととし、タリバンが復権したが、長引く干ばつで農産物の収穫に影響が出て、深刻な食料不足となっている。日本政府の無償資金協力のもと、JICAとFAOが農業振興を目指す取り組みを行うことになり、きのう、カブールで、署名式が行われた。2019年に銃撃された亡くなった医師の中村哲さんが考案したかんがいの手法の普及を目指すことにしている。中村さんが現地代表を務めたNGO「ペシャワール会」の協力の下、クナール州で、かんがい施設の改修工事などを始める予定だという。事業は、今月から始まり、約1万2000人の生活改善が期待されている。