日本食ブームや健康志向の高まりで海外からも注目を集める抹茶。京都府宇治市の中村藤吉本店では外国人観光客で長蛇の列が出来ていた。開店から約15分で抹茶商品は完売。中村省悟代表取締役は「ずっと売り切れが続いている状態。客の需要をとてもではないが満たすだけの供給はいまできていない」と語った。売り上げの9割位上が海外への販売という業者でも新規注文を断っているところもあるという。世界的な抹茶ブームで抹茶の葉の価格も上昇し5年間で約3割値上がりしている。農林水産省は先月、海外からの需要に応えるため抹茶の生産を増やす方針を発表。京都・和束町の畑でも抹茶の生産を去年より約15%増やしたという。この抹茶ブームで煎茶が影響を受けている。京都府内で生産される茶の量は抹茶は増えているが、煎茶は去年までの5年間で約4割減少。煎茶の取引価格は前年より約20%アップ。玉露や煎茶の希少性が上がり値段も上がっているという。長年煎茶を販売してきた店は「新商品のタイミングで値上がりはあり得るのでは」と語った。
住所: 京都府宇治市宇治1-10
URL: http://www.tokichi.jp/
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