春景花鳥図襖は青森県の旧家の詩夢庵と名付けられた離れで代々受け継がれてきた。100年前に大正時代の1922年に宮越家の9代目の宮越正治が襖絵を東京で購入。詩夢庵に設えた。その時点で絵の由来は謎のまま。誰が何のために描いたのかはわからない。しかし、今から3年前に襖絵をみた専門家が気づいた。1987年に東京で開催されていた大英博物館展。そこでみたふすまとにているかもしれないと思い立った。またそのふすまは絵がつながるかもしれないという。大英博物館所蔵の襖絵は秋冬花鳥図襖。秋から冬にかけての風景で、楓の下に佇むカリ。水辺にはカモがいて、雪をかぶったヒノキにも鳥たちが止まっている。青森のものとあわせてみると池と鳥の飛び方にも連続性が。襖を開けしめす手がかりが同じデザインで作りだったために、一連のものであると判明した。
