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「中皮腫」 のテレビ露出情報

FBSの報道カメラマン・岡部千秋さんが話を聞いている相手は父・岡部周二さん(58)。周二さんは2023年10月、「悪性胸膜中皮腫」と診断された。肺などの表面を覆う中皮から発生するがんで、年間発生率は10万人あたり6人未満。胸の痛みや胸水による呼吸困難などの症状が出る。発症原因は「アスベスト」だった。千秋さんは去年12月、病床の父親にカメラを向けた。このとき、周二さんの余命は2~3か月。いつ何があってもおかしくないと言われていた。アスベストは熱に強く、耐久性も優れていながら安く手に入るためかつては「奇跡の鉱物」と言われていた。そのため1980年以前はビルや公共施設などに幅広く使用されていたが、発がん性が明らかになり2006年には全面的に使用禁止となった。周二さんは福岡市で建設業を営んでいる。祖父がはじめた会社を35歳で継ぎ、社長として20年以上従業員を引っ張ってきた。アスベストを吸い込んだのは修行を積もうと会社を継ぐ前に建材メーカーで働いていた20代のころだったと考えている。周二さんは2024年9月、がんを切除する手術を受け、右肺の半分以上を失った。酸素吸引が欠かせなくなり、手術後も抗がん剤治療が続いた。アスベストによる中皮腫の発症には20~40年ほど潜伏期間があるとされ、「静かな時限爆弾」とも呼ばれている。一変した日常。それでも周二さんは闘病中も働いていた。周二さんには生きているうちにどうしても目処をつけておきたいことがあった。妻・美津恵さんは「後継ぎがいない。正直なところ。会社を残すためにいろいろ大変やったと思う。仕事もしつつ、会社の今後も考えつつ。」などと話した。
闘病が始まって2年あまり、周二さんの体はこれ以上治療の施しようがない状態になっていた。クリスマスの日、周二さんは緩和ケア病棟に入るため別の病院に移った。昼食の時間帯、会社の事務をしている妻・美津恵さんから知らせが届いた。ともに汗を流し、信頼する部下に会社を継いでもらうことが決まり、周二さんは心からほっとしているようだった。千秋さんが父・周二さんの涙を見たのはこれが最初で最後だった。千秋さんは周二さんにアスベスト患者としていま何を思うか尋ねると「建設やらんどばよかったとは思わんね。必要不可欠な仕事。ただ認識とかちゃんとしなきゃいけない。命に関わる仕事。一刻も早く解決できる病気に持っていこうよね。」と話した。年間1500人ほどが死亡する中皮腫を治る病気に。患者・家族、みんなの願いだ。翌朝、周二さんは家族全員に見守られながら静かに息を引き取った。千秋さんは「報道カメラマンとして、娘として伝えたかったのは建設の仕事を誇りに思い、ほかのアスベスト患者の命が救われるよう願うかっこいい父の姿だ。」と語った。

他にもこんな番組で紹介されています…

2026年1月16日放送 13:05 - 13:55 NHK総合
列島ニュース列島ニュースアップ
アスベストは断熱性や防音性が高く長い間、建築資材として使われてきたが、吸い込むと肺がんのほか中皮腫などを引き起こすことから現在は使用が禁止されている。30~50年という長い潜伏期間ののち病気が発症するため「静かな時限爆弾」とも呼ばれている。阪神淡路大震災では多くの建物が壊れアスベストの危険性が広く知られるきっかけになった。当時は飛散対策が不十分なまま実施され[…続きを読む]

2025年12月23日放送 7:00 - 7:45 NHK総合
NHKニュース おはよう日本(特集)
アスベストは断熱材や防音材としてかつて建築資材などで使用され、20年前にその危険性が社会問題となった。いまも被害は続いていて、アスベストによる昨年度の労災認定者数は14年連続で1000人超えとなった。労災認定者、長年アスベスト患者を見てきた医師を取材した。

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