国賓として中国を訪問中のアメリカ・トランプ大統領と中国・習近平国家主席の会談が始まった。7か月ぶりの直接会談は台湾問題や貿易をめぐり、激しい駆け引きが予想されているが、歓迎式典で両首脳は笑顔と握手、会話を交わし、融和ムードが演出されている。トランプ大統領は狙いとして、秋の中間選挙を睨んだ中国市場のさらなる開放や対米投資を引き出したい考え。一方、イラン情勢も議題となる。イランの友好国となる中国との会談を通じて、停滞する外交交渉の打開やホルムズ海峡の開放につなげたい狙いがある。しかし、トランプ政権内からは習近平国家主席に貸しをつくるのは得策ではないとの考えもあり、トランプ大統領が得意とするディール外交の行方は不透明。対中強硬派のルビオ国務長官は米中の利益が衝突する場面も出てくるとの見通しを示しているが、トランプ大統領としては年内に予定される習近平国家主席との複数の会談を見据え、対立の激化を避けながら米中関係の安定につなげたい考え。
