廃校となっている旧浦神小学校は発射当日、打ち上げ見学場が設けられる。校舎の直ぐ側には実際のロケットの8割の大きさのモニュメントが設置されている。打ち上げにあたり有料見学場が2か所設けられたが合わせて5000人分の席は2日で完売した。町に多くの人がくるチャンスを逃すまいと、地元和菓子店はロケットをかたどった饅頭を販売している。完成までに4年の月日がかかった。ロケットを打ち上げへの期待から「ロケット推進室」まで作られた。周辺自治体と協力し、打ち上げに関わる調整・イベントの企画などを担う。この民間ロケットは一過性のものではない。ゆくゆくは1年間に30回の打ち上げを串本町で行うことを見据えている。これは町にとって大きな転機だという。ロケット打ち上げの機運は学業にも。来月、県内の公立高校に全国初「宇宙探究コース」が新設される。宇宙飛行士の採用試験に使われるホワイトパズルを使用したカリキュラムなどを通し、宇宙で活躍できる人材の輩出を目指している。