和歌山県串本町にある日本初の民間ロケット発射場で行われた小型ロケット・カイロス2号機の打ち上げが失敗となった。午前11時、小型ロケット・カイロス2号機は日本初の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げられた。打ち上げから1分20秒後にノズルの駆動制御に異常が発生し機体がバランスを崩したとみられる。その後も人工衛星の投入に向け機体の分離を続けたが、予定進路を外れたため打ち上げから約3分後に飛行を中断したという。スペースワン・豊田正和社長は「今回の事象を失敗とは捉えていない。こうした経験、データは次の挑戦に向けての糧になる」などと述べた。スペースワンは土曜日と日曜日に「上空の強い風」を理由に打ち上げを延期していたが、きょうは「風の影響はなかった」としていて今後、3号機の挑戦に向け原因の究明を進める方針。