いまの消費の状況について、政府は「持ち直しに足踏みがみられる」、日銀は「底堅く推移している」とした。流通業界では「消費の二極化」、「メリハリ消費」と表現されている。全国デパートの売り上げ推移は前年同月比14.0%増。外商の顧客の変化があり、今は若い年齢層が増加、投資目的で時計などを購入しているという。営業スタイルも変化。LINEを使って注文、不動産や外車を取り扱う例もある。日銀の消費活動指数ではサービス(旅行、レジャー、外食)が回復基調。 ファミリーレストラン大手の売り上げは前年比で2桁伸びている。非耐久財(食料品、日用品)は減少傾向。プライベートブランド売上高は増えている。久我さんは「物価上昇に賃金伸びが追いつかない」「実質賃金のマイナス傾向が続いてきた中で使えるお金が限りがある」と指摘。消費活性化のカギは「物価上昇を上回る賃上げ」だという。