ロバート・キャンベル氏は奈良時代に創建された宇佐神宮に足を運んだ。神社全体が小椋山という小高い丘につくられ、拝礼方法は3ヵ所で二拝四拍手一拝と独特。本殿に八幡大神、比売大神、神功皇后が祀られ、御殿は3つ並ぶ。キャンベル氏は特別な許可のもと、国宝の本殿を間近で目にし、「ドイツの戦前の設計士たちは多分に日本の神社建築に影響を受けている」などと語った。八幡造という建築様式では屋根が前後に2つ繋がり、拝殿側を外院、奥を内院と呼ぶ。それぞれ、神の昼、夜の場所とされる。
人類学者の中沢新一氏は三輪山に着目し、「古代人が好んだ山の形をしていて、カミと宿ると考えられた」と話す。麓に大神神社があり、御神体は三輪山そのもの。中沢氏は拝殿で参拝を終えると、神社の脇道へ向かった。神社の原型ともいえる祭祀場があるという。中沢氏は磐座について、概説した。大地の下から何らかの力が見えるかたちとなって現出したもので、磐座をお祀りすることが信仰のベースとなる。
人類学者の中沢新一氏は三輪山に着目し、「古代人が好んだ山の形をしていて、カミと宿ると考えられた」と話す。麓に大神神社があり、御神体は三輪山そのもの。中沢氏は拝殿で参拝を終えると、神社の脇道へ向かった。神社の原型ともいえる祭祀場があるという。中沢氏は磐座について、概説した。大地の下から何らかの力が見えるかたちとなって現出したもので、磐座をお祀りすることが信仰のベースとなる。