1984年に運転を開始した川内原発1号機は、東京電力福島第一原発の事故のあと原則40年とされてきた運転期間を超えたが、これを前に去年、原子力規制委員会から20年の延長が認可されている。ことし6月から定期検査に入っていたが、九州電力によると、27日午後5時半ごろ、核分裂反応を抑える制御棒を引き抜いて原子炉を起動し、運転を再開したという。40年を超えて運転するのは九州の原発では初めてで、全国では4基目。作業が順調に進めばきょう核分裂反応が連続する臨界の状態になり、明日発電と送電を始める予定で、その後、原子炉の出力を徐々に上げながら最終的な検査や調整を行い、来月25日に営業運転に入るという。