日本の女性の9人に1人がかかるとされる乳がんについて。科学文化部の井上記者と伝える。乳がん治療の方法として選択されることが多いのが乳房の切除。手術のあと乳房がなくなってもシリコンや自分の脂肪を使って再建することができ、公的な保険の対象となっている。その乳房再建、日本ではどのくらい行われているのか。2022年のデータだが、乳房を切除した人のうち再建した人は13%程度。ほかの国を見ると、韓国で53%、英国では54%と半数以上の人が再建していて、日本の再建率の低さが目立つ。この再建率が低い理由の一つに、情報の少なさがある。乳房が再建できることをより多くの人に知ってもらいたいと患者の支援団体が再建した女性たちをモデルとする写真集の制作を進めている。