韓国の大統領選があす投開票を迎える。世論調査では最大野党「共に民主党」の李在明候補が先行し、与党「国民の力」の金文洙候補が追う展開となっている。今回の選挙戦最大の争点は、尹錫悦前大統領が去年12月に宣言した非常戒厳が政権交代につながるかどうかである。選挙戦最終日のきょう、各候補がソウル市内で最後の訴えを行っている。現場のソウルから中継。5月31日にはソウル・大田で李在明候補の集会が行われようとしていた。大田のある忠清道は選挙のたびに保守と各維新に揺れ動く激戦地域となっている。この日は地元プロ野球チームの元有名選手がユニフォームをプレゼントしていた。その背番号は21番であった。李在明候補がリードする背景には、尹前大統領による去年12月の「非常戒厳」への強い反発がある。一方、ソウルの江南地区は保守勢力が強い地域となっている。ここにやって来たのは保守系与党「国民の力」の金文洙候補であり、尹前大統領の非常戒厳についての「謝罪」を行った。汚職など多数の疑惑を抱える李在明候補が当選すれば、自分を無罪にする”防弾法案”を成立させ独裁的な政権が誕生すると訴えた。李在明大統領が誕生する場合、与党「国民の力」に政治報復を行うという可能性も出てくるという。そして気になるのが日韓関係の今後であることについて話した。