10月、大阪市消防局とJICAが行う研修が始まった。開発途上国の救急隊員に日本の救急救助の技術を学んでもらうことを目的としている。5カ国から6人の研修員が参加した。唯一の女性参加者クラーラさんは、2017年からブラジルの消防訓練学校に勤務し現在は指導員をしている。最初に学ぶのは救急救助の基礎となるロープの結び方。クラーラさんはリーダーとして建物2階の高さから担架を降ろしけが人を地上に運ぶ訓練を行った。二上山で山岳救助の訓練を行い、ロープの引き方について話し合う場面も見られた。研修最終日は2か月の集大成を披露。震度7の地震が発生し立体駐車場出入口階から車両が転落し地上からは接近できないという想定の訓練を行い、クラーラさんは最初に地上に降り救助に向かい無事救助を完了させた。