全国の物価の先行指標となる東京都区部の2月の消費者物価指数が発表された。生鮮食品を除いた総合指数は前の年に比べ2.2％上昇した。電気代やガス代に対する政府の補助が再開されたため伸び率は4か月ぶりに減速したが、この春には去年を超える食品の値上げラッシュが待ち構えている。都内にある、菓子の専門店。常時5000種類ものお菓子を取りそろえている。今回、食品の中でも上昇率が高かったのが菓子類。菓子類の中でもチョコレートは1年前から30％を超える上昇。この店でも仕入れ値が1.5倍になったものもあるという。価格が抑えられるため準チョコレートを使う商品が増えてきているという。さらに3月以降に控えているのが去年を超える値上げラッシュ。民間の調査会社、帝国データバンクによると3月に値上げされる飲料や食料品の数は前の年に比べ、およそ3倍に。4月もおよそ1.4倍と去年を超える値上げが続く。この店では価格が上がる前に在庫を確保しようと仕入れの量を通常の1.5倍から2倍ほど増やしているというが出荷量にも限りがあるためメーカーに断られることもあるという。