2023年警視庁の遺失物返還状況によると、届けられた財布や書類の約7割、携帯電話の約8割が持ち主に返されたという。一方傘は落としても取りに来ないのがほとんど。今、落とし物が楽に確実に探せるサービスが広がっている。約2300施設で導入が進んでいる新たな落とし物サービスを開発した会社が、find。LINEアプリで検索できる。落とし物の情報、名前、電話番号などを入力したら完了。落とし物の画像を登録するシステムは、写真をAIが読み込んで細かい特徴まで自動で書き込んでくれる。落とし物の写真がない場合は、似た写真でもOK。落とし物の登録件数は1年半で100万件を超え、そのうち約35万件が返されたという。AIが詳細情報を自動入力し拾った場所や時間を入力するだけで良いため、労働時間の短縮にも貢献している。京王電鉄は、導入して返却率が約3割向上したという。AIは候補を提案するのみで、最終確認はオペレーターが行う。